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素材から売り場まで一貫させたシステム

2011年02月10日

小田急百貨店の水野紘之介取締役は同社に入社する前、大丸の営業マンだった70年代から「素材から売り場まで一貫させたシステム作りが必要だ」と主張してきた。糸から売り場までが一本の情報で結ばれ、価格だけでなく、納期面でも優位性を出す仕組み作りだ。言い換えれば、自らの手で自信作を作り、それを送り出すための仕掛けといえなくもない。水野氏はこれを「垂直チャネルシステム」と名付けている。「マーケットが右肩上がりの時はわかっていてもなかなかできなかった」(水野氏)。素材、アパレル、百貨店との問でビジネスの駆け引きが展開されるなか、いずれの段階でも消費者動向の深い分析だけがなおざりにされてしまった。「構造不況」と片づけてしまうそれぞれの業界関係者は、まだ過去の怠慢への反省が足りないといえる。しかし、百貨店業界全体が、背に腹は代えられない苦境に陥って初めて、その重い腰を上げようとしている。