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歯科クリニック・技工所一体だから、完成後もその場で調整できる

2011年01月21日

MTコネクターが完成する期間は、治療義歯をはめている期間によって違ってくる。口の中の状態が非常に悪い場合でも、MTコネクターは3ヶ月で完成する。MTコネクターは、できたその日にスルメがかじれるようになる。それ以後、もう微調整の必要はないのだろうか?「いいえ、これからが本当にピッタリ合うMTコネクターづくりなのです。しばらくすると、固いものが噛めなくなる患者さんがいます。『先生、固いものが噛めなくなりました。私に、MTコネクターは向かないのでしょうか?MTコネクターがダメになったのでしょうか?』と心配される方もいます。しかし、心配する必要はありません。その方にMTコネクターが向かないわけでも、MTコネクターがダメになったわけでもないからです。むしろ、合うMTコネクターを完成させるためには、そういう段階を踏まなければならないのです。そこをぜひ理解していただきたいと思います」合うMTコネクターを完成させるために、痛くなったり、噛めなくなる段階を踏まなければならない先生のこの言葉を、あなたはお分かりになるだろうか?実は、先生がMTコネクターをつくり始めるとき、患者さんの口の中は完全な状態ではない。悪い噛みグセが残っていたり、顎(アゴ)の筋肉や体にはひずみがあったりする。でき上がったMTコネクターは、そうした状態で口や筋肉の動きを計測し、つくられている。そのため、完成したMTコネクターは、患者さんの口にピッタリ合ったものになっている。だから、ピーナッツもスルメも食べることができた。「ところがですね、MTコネクターを使っているうちに、口のまわりの筋肉が徐々にほぐれてきます。顎(アゴ)のひずみも取れ、歯ぐきも丈夫になってきます。口の中の状態が、よい状態に変化していくわけです。一方のMTコネクターは、つくったときのままの形です。体の状態は変わっているのに、MTコネクターは変わっていないのですから、合わなくなって当然です。それでものを食べると痛い、噛めないということになるのです」そうなったときは、微調整してもらうことになる。ここで、歯科クリニックと技工所のドッキングが大きなメリットを発揮する。T先生が合わないところをチェックし、微調整をして装着する。それでも違和感があれば、フィットするまで直してもらう。帰宅するときには、ピッタリ合ったMTコネクターをはめて帰れることになる。もし、先生の技工所と歯科クリニックが別の場所にあったとしたらどうだろう?歯科クリニックにMTコネクターを持っていったとしても、そこから先生の手に渡る。情報がきちんと伝わって一度でフィットするように直してもらえればいいが、何回も手直しが必要になれば、そのたびに通うことになる。「私は、『何か違和感があったら、すぐに調整にきてください』と、患者さんに言っています。我慢して使い続けていると、コネクターと生体のギャップはさらに大きくなり、ますます合わなくなります。調整にきていただけば、そのときの口の状態に合わせてすぐに調整でき、硬いものが噛めるようになります」口の中がよい状態に変化していくその変化に合わせ、MTコネクターが微調整される。その結果、本当にピッタリ合うMTコネクターになる。「一般的に言えることは、口の中の状態が悪かった人ほど、調整に時間がかかります。悪い噛みグセや悪い筋肉の使われ方をしていた人ほど、完成したときと、使い始めてからよい状態になったギャップが大きいからです。そのギャップがなくなったとき、MTコネクターの調整も必要なくなります」私たちは、入れ歯の完成で治療は終わりと思いがちである。先生の話を聞くと、実はMTコネクターができたときから、本当に合う入れ歯づくりが始まるのだ。