F君は恥ずかしそうに「今までありがとう」と小さな声で呟きました。私は「いや、腹から声を出して」。彼は「ありがとう」と声を震わせて言いました。感情をそう感じた素直なうちに言葉として発することに意味があります。いい意味で感情をそのまま表現することが大事なのです。さらにF君には感謝感激を自覚させる教育を続けました。その教育を続けるうちある出来事が起きました。F君と寮生活する他の生徒が私に「先生、僕の買ったお菓子がなくなったのですが」と言ってきました。私は「まさか!」とすぐにF君のことが頭によぎりました。すぐに彼を呼び出し、聞いたところ彼は「すみません。僕が食べてしまいました」と素直に認めたのです。私はビックリしました。自分ではないと、ごまかすのかと思ったら素直に告白したのです。
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