生活の場の広がりや対人関係の広がりに伴って、幼児の興味や関心は生活の中で様々な対象に向けられて広がっていく。生活の場が家庭から地域、幼稚園へと広がるにつれて、幼児は、興味や関心を抱き、好奇心や探究心を呼び起こされるような様々な事物や現象に出会うことになる。そのようなものに対する興味や関心は、他の幼児や教師などと感動を共有したり、共にその対象にかかわって活動を展開したりすることによって広げられ、高められていく。また、一人では興味や関心をもたなかった対象に対しても他の幼児に接することによって、あるいは、教師の援助などによって、自分もそれに興味や関心をもつようになる。このような興味や関心は、その対象と十分にかかわり合い、好奇心や探究心を満足させながら、自分でよく見たり、取り扱ったりすることにより、さらに高まり、思考力の基礎を培っていくので、幼児が様々な対象と十分にかかわり合えるようにすることが大切である。また、他の幼児や教師と言葉により対話することがその過程をさらに深めていくことにもなる。幼児は、同年代の幼児の行動に影響されて行動を起こしたり、保護者や教師などの親しみをもっている大人の行動を模倣し、同じようなことをやってみようとしたりすることが多い。したがって、自然や出来事などの様々な対象へ幼児の興味や関心を広げるためには、他の幼児の存在や教師の言動が重要な意味をもつことになる。
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